自作PCの醍醐味は、自分の用途や予算に合わせて自由にパーツを選べるだけでなく、後からパーツを交換・追加してPCを「育てていける」ことです。CPUやマザーボード、ケースなどを新調し、中身をごっそり入れ替える「組み直し」は、新しくPCを組む時以上にワクワクする作業ですが、いくつか注意すべきポイントがあります。
組み直しの際に最もトラブルになりやすいのが「パーツの互換性」です。特にCPUとマザーボードの組み合わせには注意が必要で、ソケット形状が合っているかだけでなく、マザーボードのBIOS(UEFI)バージョンが新しいCPUに対応しているかを事前に確認しなければなりません。必要であれば、古いCPUが乗っている間にBIOSアップデートを済ませておく必要があります。
また、電源ユニットの容量も見落としがちです。最新の高性能なグラフィックボード(GPU)やCPUにアップグレードする場合、消費電力が跳ね上がることがあります。既存の電源容量で足りるかどうか、各パーツのTDP(熱設計電力)を合計して必ずチェックしましょう。余裕を持って推奨容量よりも大きな電源を用意するのが安心です。
作業面の注意点としては、「静電気対策」と「配線(ケーブルマネジメント)」が挙げられます。乾燥する季節の作業は、静電気でパーツをショートさせてしまう危険があるため、作業前に金属に触れて放電するか、静電気防止手袋を着用しましょう。配線に関しては、横着せずに古いケーブルを一度すべて外し、新しいケースに合わせて綺麗に裏配線を行い直すことで、エアフロー(冷却効率)が劇的に改善し、見た目も美しく仕上がります。
そして最後に、ストレージのデータバックアップは必須です。構成が大きく変わる場合、OSの再インストールが必要になることも多いため、大切なデータは必ず外部ストレージに退避させてから作業に臨みましょう。

