VPS(仮想専用サーバー)を契約したり、自宅に古いPCでサーバーを立てたりして、初めてLinuxサーバーを構築した後に「まず何をすればいいの?」と戸惑う初心者は少なくありません。サーバーを安全かつ快適に運用するために、OSインストール直後に必ず行うべき初期設定と、そのための必須コマンドをご紹介します。
1. パッケージのアップデート
何よりも先に、システムを最新の状態にアップデートして既知の脆弱性を塞ぎます。UbuntuやDebian系であれば、以下のコマンドを実行します。
sudo apt update (パッケージリストの更新)
sudo apt upgrade (インストールされているパッケージの更新)
2. 一般ユーザーの作成と権限付与
何でもできる強力な権限を持つ「root」ユーザーで日常的な作業を行うのは、誤操作やセキュリティの観点から非常に危険です。作業用の一般ユーザーを作成し、必要な時だけ「sudo」コマンドで管理者権限を行使できるようにします。
adduser [ユーザー名] (新規ユーザーの作成)
gpasswd -a [ユーザー名] sudo (sudoグループへの追加)
3. SSH接続のセキュリティ強化
外部からサーバーを遠隔操作するための「SSH」の設定を見直します。設定ファイル(/etc/ssh/sshd_config)を編集し、以下の対策を行います。
・デフォルトのポート番号(22)の変更
・rootユーザーでの直接ログインの禁止(PermitRootLogin no)
・パスワード認証の無効化(鍵認証方式のみを許可する)
設定変更後は sudo systemctl restart ssh でサービスを再起動します。
4. ファイアウォールの設定 不要な通信を遮断するために、ファイアウォール(UFWなど)を設定します。SSH用のポートと、Webサーバーを公開する場合はHTTP(80) / HTTPS(443) のみを許可するように設定します。
これらの初期設定は、サーバー運用の基本中の基本です。コマンドの意味を理解しながら、一つずつ丁寧に設定を進めていきましょう。

